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クラピアは葡萄茎で横に広がる性質のため、芝生よりも定期的な刈り込みを低減できます。被覆後は定期的な水やりの必要もなく、緻密に覆うことで雑草低減効果もあり、他の地被植物に比べ維持管理コストの低減が可能です。

上図は「クラピア」と「コウライ芝」のコスト比較です。導入時は芝よりもクラピアのほうがコストがかかりますが、ランニングは安価に抑えることができ、3年目以降からトータルコストで見ると、クラピアのほうが安価です。

これまで防草や緑地の維持管理にコストがかかていた場所についても、クラピアを導入いただくことで管理コストの削減にちながります。

クラピアの根は土壌深く張り、根量が多いことが特長です。この根が地下深くまで直根を伸ばすことでしっかり土壌を抑え、法面保護や土留めの効果を発揮します。根が深く伸びると乾燥にも強くなり、全面被覆後は水やりも不要です。

芝の約10倍の速さで広がる生育スピードもクラピアの特長の一つです。生育期(5月～8月）に4ポット/㎡で植栽するとおおよそ2～3ヶ月で地表面を覆います。

クラピアは、もともと海岸近くに自生しているイワダレソウが原種のため、塩には強い耐性を持っています。海水のしぶきがかかる場所でも生育できるため海沿いで緑化が難しい場所への植栽に適しています。塩害を受けたい土壌でも大規模な改良を行うことなく生育できる希少な植物です。

沖縄に自生しているイワダレソウから改良を重ねて開発したクラピア。全品種農水省に品種登録し、「生態系被害防止外来種リスト」から除外されています。植栽場所の生体系に影響なく、安心してご使用いただけます。種をつけないように改良している為、意図しないところに種を運ばれて発芽し、勝手に広がることがありません。

クラピアは、全体に被覆した後に上を歩いて踏んでいただいても問題なく利用でき、踏まれることで葉が小さくなり、より緻密なマット状に繁殖して花数も少なくなるという特長があります。芝生が擦り切れるような場所ですとクラピアも擦り切れてしまいますが、成長の早いクラピアは短期間に周りから再生し被覆します。

クラピアは多年草です。一度植えると毎年被覆し、開花も楽しめます。日平均気温10℃以下になると休眠に向かいますが、翌年芽吹いてグリーンが広がります。常緑ではありませんので休眠時期は褐色になります。冬でも暖かい地域や、南側のり面で日照のよいところなどでは、完全に休眠しない場合もあります。

クラピアは防草シートと組み合わせて植栽できる数少ない緑化植物です。専用防草シートを併用した場合、高い防草効果を発揮し、クラピアが防草シートの上に広がることで紫外線を遮ることからシートの耐用年数を伸ばすことも可能。クラピア+シートで長期でのコスト減と美観の向上を同時に叶えます。

クラピアは春から夏にかけて1㎝くらいの可愛らしい花を咲かせます。開花期間は5月～8月と比較的長く一面の花畑のような風景が楽しめます。刈込み回数を増やすことで葉が小さく緻密なグリーンカーペットの仕上がりに。1つの植物で表情の異なる景観をご覧いただけます。